過去の経験は、思っている以上に今の自分の見え方に影響している。
何かを選ぶとき、今の状況だけを見ているようで、
実際には過去の記憶や体験が一緒に判断に混ざっていることが多い。
うまくいった経験よりも、うまくいかなかった経験の方が残りやすい。
そのため、過去の失敗は「事実」以上の重さを持ってしまうことがある。
たとえば本来は単なる一度の出来事でも、
それが「また同じことになるかもしれない」という予測に変わる。
この予測が積み重なると、行動は少しずつ制限されていく。
- どうせうまくいかない
- 前もダメだった
- また同じ結果になる
こうした感覚が、選択の前に立ち上がってくる。
ただ、よく考えると、過去の経験というのは「過去の環境」で起きたことでもある。
その環境が今と同じとは限らないし、
自分自身も当時と完全に同じではない。
それでも、過去は強く現在に影響を残す。
生きづらさは、この「過去の重さ」と関係していることがあると思う。
今の選択ではなく、
過去の結果が現在の選択を決めてしまう状態だ。
一方で、過去の経験は単なる制限だけではない。
同じ経験でも、それをどう解釈するかによって意味は変わる。
失敗として残るか、経験として残るか。
それだけでも、その後の見え方は変わる。
過去は変えられないが、
その過去をどう扱うかは少しずつ変えることができる。
生きづらさの一部は、
「過去に縛られている」というより、
「過去の意味づけが固定されている状態」として現れているのかもしれない。

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