24歳のとき、精神科に入院した。
そこから退院と再入院を繰り返す生活が続いた。
回復のために、できることはすべてやった。
当事者会、家族会、ピアサポーター、WRAP、リカバリーカレッジの立ち上げ。
支援の現場にも、制度の中にも入った。
B型作業所、就労移行支援、一般企業でのフルタイム勤務も経験した。
いわゆる“回復のルート”と呼ばれるものは、ほとんど通った。
それでも、どこかで同じ場所に戻される感覚が消えなかった。
問題は「努力」ではなかった。
問題は「戻ろうとしている場所」そのものだった。
精神科も支援の場も、表向きは「あるがまま」「個性が大事」と言う。
しかし現実に用意されている選択肢は、驚くほど限定されていた。
ピアサポーター、B型作業所、A型作業所、就労移行支援、障害者雇用、一般就労、福祉系資格。
なぜ、一度外れた人間は“同じレール”に戻ることしか想定されていないのか。
なぜ、生き方の幅そのものが制限されているのか。
その矛盾が、ずっと違和感として残り続けていた。
当事者会や家族会、リカバリーカレッジの中にも居場所はあった。
ただ同時に、「同じ構造の中を回っているだけではないか」という感覚も消えなかった。
もっと自由でいいのではないか。
もっと、自分の特性そのものを前提にした生き方があるのではないか。
そう考えるようになったとき、ひとつの転換点が生まれた。
回復とは、元の場所に戻ることではない。
そして人生は、一つのルートに固定されるものでもない。
必要なのは、状態を前提にして人生そのものを組み直すことだった。
それが「再構築」という考え方であり、
この視点から精神疾患・発達特性を再定義している。
精神疾患・発達特性は、異常ではなく“設計の違い”である。
それらは「異常」でも「欠陥」でもなく、
ひとつの構造として理解できる可能性がある。
この場所では、
その見え方を切り替える。
問題としてではなく、構造として見る。
治す対象としてではなく、設計として扱う。
そのための方法論が、再定義・再設計・再構築である。
ここで扱うのは「正しさ」ではない。
自分の状態をどう理解すれば、生きやすくなるかという“扱い方の設計”である。
精神・発達特性の一般的な見方
世の中では、こう説明される。
うつは「気分の落ち込み」
不安は「過剰な心配」
ADHDは「集中力の問題」
ASDは「対人関係の困難」
統合失調症は「現実認識の障害」
これは一般的な説明としては正しい。
ただし、それだけでは人の中で起きていることの全体は見えない。
見方を変える(再定義)
同じ現象でも、見方が変わると意味は変わる。
「問題」として見ると異常になるものも、
「構造」として見ると違う側面が見えてくる。
ここでは、良い・悪いではなく
どのフレームで見るかだけを扱う。
安心視点と不安視点
人の状態には二つの見方がある。
不安視点は「問題」として見る視点。
安心視点は「構造」として見る視点。
これは評価ではなく、観測の違いである。
精神・発達特性の再定義
うつ
・深い内省力
・経験の言語化能力
・思考の再構築力
双極性障害
・情動の波による創造力
・発想転換力
・推進力
統合失調症
・独自の世界観構築力
・非固定的な想像力
・抽象と現実の横断思考
不安障害
・リスク察知能力
・予測精度の高さ
・危機管理能力
強迫性障害
・高い注意力と精密性
・反復による熟練化
・構造化能力
ASD
・強い集中力
・深い探究力
・独自の認識視点
ADHD
・発想の生成力
・行動の瞬発力
・興味駆動のエネルギー
学習障害(LD)
・非標準的な理解ルート
・独自の学習方法の発見
・制約外の問題解決力
再構築とは
状態を再定義し、
構造を再設計し、
生き方を再構築すること。
生きづらさの兵法通信(無料メルマガ)
ここでは「生きづらさ」を感情ではなく、思考の構造として扱います。
努力や根性ではなく、“認知の仕組み”を変えることで現実の見え方は変わります。
生きづらさを“別の見え方”に変えるための思考整理メルマガです。
生きづらさの見え方を更新するための情報を定期的に届けます。
配信内容は随時アップデートされます。
いつでも解除できます。気軽にどうぞ。
メルマガ詳細