あきらめるとは、何なのか。
それは、自分の人生を放り投げることだ。
たとえ今がきつくても、思うようにいかなくても、何もかもが止まっているように感じても、その中で自分の人生から離れてしまうことを指す。
現実は、うまくいかないことのほうが多い。
予想外のことも起こるし、自分の力ではどうにもならない流れに入ることもある。
それでも、その中でどう在り続けるかが問われる。
あきらめないということは、行動をやめないことだ。
それ以上でも、それ以下でもない。
うまくいっているかどうかは関係ない。
結果が出ているかどうかも関係ない。
止まりたくなる時もあるし、意味が分からなくなる時もある。
それでも、自分の人生の中でできることを一つでも続けている限り、それはあきらめていない状態だ。
ここで一つ、数学の話がある。
微分という考え方の中には、関数が「極大値」や「極小値」を取るという性質がある。
一番下まで下がったときは、そこから上に向かう変化が生まれ、一番上に達したときも、やがて下に向かう変化が生まれる。
人生は数学そのものではない。
ただ、この構造を知っているだけで、見え方が少し変わることがある。
今は極小値にいるように感じる時でも、行動を続けている限り、その状態は固定されない。
流れはどこかで必ず変化していく。
上にも、横にも、そして次の局面へと動いていく。
大事なのは、状況そのものではない。
その中で自分が何をやめずにいられるかだ。
あきらめないというのは、未来を保証することではない。
ただ、自分の人生の流れから離れないという選択のことだ。

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