他者比較をやめるのは、簡単なことではない。
分かっていても、人はつい誰かと比べてしまう。
よく「昨日の自分と比べよう」と言われる。
しかし、それもまた単純な話ではない。
そもそも、自分がどんな基準で生きているのかが曖昧なままでは、内側で比較すること自体が成立しないからだ。
人が他人と比べてしまう理由はシンプルで、自分を十分に知らないからである。
自分のペース。得意なこと。苦手なこと。思考の癖。環境。今どんな流れの中にいるのか。
それらが曖昧なままだと、外の誰かを基準にするしかなくなる。
「あるがままでいい」という言葉もよく使われる。
しかし実際には、その“あるがまま”すら、自分がこうありたいという像に影響されていることがある。
それは自然なことであり、否定するものではないが、混ざっている以上は見えにくくなる。
他人にはなれない。
これは当たり前の事実だが、きちんと受け止めると意味が変わる。
比較の軸が外側ではなく、自分の内側へと移っていくからだ。
そうなると、やるべきことは明確になる。
目の前のことに向き合うこと。
自分の手でできることを一つずつ積み重ねること。
それが、結果として自分の人生を形作っていく。
焦らず、功を急がず、しかし手を抜かずに続けていくこと。
それが最も確かな進み方になる。

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